その他雑記

池袋母子死亡事故・高齢ドライバーについて思うこと【個人ブログの意見】

池袋母子死亡事故から7ヶ月経過しました。

母子二人が亡くなった池袋暴走事件の書類送検を受け、被害者遺族のご主人様である松永さんが会見をされました。

事件直後から松永さんの悲しみを思うと本当に切ない。

もし自分の最愛の家族を一瞬にして奪われたら・・・。

この記事で分かること
  • 真面目なオピニオン記事
  • 75歳以上のドライバーの死亡事故は75歳未満に比べ約3倍
  • 免許返納は努力義務のままで良いのか?
  • 高齢ドライバーによる事故を減らすための具体的な施策提言など

奥さまもお子さんもとっても可愛らしく素敵なご家族ですよね。

ヘルメットもかぶって、青信号でわたってなにも悪いことしてないんですよ。

家族を交通事故で亡くした悲しみは一生癒えないと感じます。

記者会見で松永さんは、

憎しみにとらわれたら二人が悲しむ

とおっしゃいまいた。

本当にそうだと思います。

天国の奥様とお子さんはパパには幸せに暮らして欲しいと祈っていると思います。

そして「先に逝ってごめんね」と。

でもでも、自分だったら絶対に許すことは出来ない。

加害者のドライバーは87歳。

私が被害者遺族の松永さんだったらこう叫びます。

「運転出来ないレベルのお年寄りの運転で大事な家族を殺された。日本死ね」

医師にも運転を止められていた。

その上で沢山の人を事故に巻き込み、死亡者まで出てもどこか他人事・・・。

「安全な車を開発するようにメーカーの方に心がけていただき、高齢者が安心して運転できるような、外出できるような世の中になってほしいと思っております」

被害者の死に向き合ってない。

向き合う認知機能も衰えているのかもしれません。

どれほどの事件を引き起こしたか自覚もない高齢のおじいさんに、殺されてしまった若くて可愛いお2人。

やりきれないし、怒りも憎しみも湧きます。

高齢を理由にこのまま厳罰を受けずに行くのでしょうか・・・。

75歳以上のドライバーの死亡事故は、75歳未満に比べ約3倍

2015年中の運転免許保有者10万人あたりの交通事故発生件数*を、20~74歳と75歳以上で比較すると、75歳以上のドライバーの発生件数は約1.2倍増えます。さらに、死亡事故になると約3倍にもなり、75歳以上のドライバーによる重大事故が多いことがわかります。
この死亡事故を法令違反別にみると、75歳以上のドライバーは運転操作を誤った「運転操作不適」が3.27件と最も多く、20~74歳のドライバーと比較すると約8倍になります。また、逆走など通行が許可されていない部分を走行した「通行区分」、一時停止を怠った「一時不停止」、信号のない交差点などで優先車両の通行を妨害した「優先通行妨害」等は5倍以上も発生しています。加齢による視機能や、交通状況を正しく認識・判断・操作する機能の低下などにより、重大事故を引き起こしていると考えられます。

東京海上日動HPからの引用

簡単にまとめると

  • 75歳のドライバーの事故率がそれ以下の年齢のドライバーに比べ1.2倍、死亡事故は約3倍
  • 運転操作を誤った「運転操作不適」が20〜74歳のドライバーと比較すると約8倍

介護率がぐっと高まるのも75歳から。

75歳以上のドライバーが運転免許保有者全体に占める割合 5.8% (出典:警察庁「平成27年版 運転免許統計」より)

28年末時点で27年末に比べ約35万人(7.3%)となり、今後も増加していきます。

75歳以上のドライバーの数は年々増えており、

高齢ドライバーによる事故に遭う可能性は今後ますます増え、他人事ではないのです・・・。

議論のループを抜けて実効性のある施策実施を

繰り返される高齢ドライバーの交通事故。

でも議論が前に進まないと感じませんか?

運転免許取得と維持の基準を明確に

そもそも自動車運転免許を取得するために、実技の自動車教習があり、筆記試験があります。

「がんばったから」「必要だから」取れるものではありません。

「安全に運転出来る基準をクリアした」

と判断され合格したから普通自動車運転免許を取得出来る。

当然のこと。

免許返納は努力義務のままでいいの?

なのになぜ、

加齢による交通状況を正しく認識・判断・操作する機能の低下などにより運転出来るレベルにないと医師が判断したとしても

運転することを本人の判断に任せているのでしょう?

自主返納素晴らしいと思います。

でも残念ながら、自主返納をしない人が事故を起こすんですよね。

努力義務のままで良いのでしょうか?

カーディーラー時代、健斗は絶対に車を手放そうとしない何百人ものヨボヨボ老人たちを相手にしてきた。

公共交通網が充実し車なしでも生活できる東京で、家電製品も満足に使いこなせないような彼ら彼女らは、車体にもみじマークもつけず自らの手でハンドルを操ることに執着するのだった。

スクラップ・アンド・ビルド (文春文庫)からの引用

本人が返したくないと言ったら、家族が促しても難しい部分もあります。

家族の責任なのでしょうか?

加害者の家族も相当辛いものがあります。

75歳以上のドライバーの免許更新に認知機能検査が追加されたが

確か75歳以上の方は免許更新のは認知機能検査があったよね?

と思い調べてみました。

認知機能検査が意外とシンプル。

驚きました。

認知機能検査の内容は?

ご自分の判断力、記憶力の状態を知っていただくために3つの簡易な検査を行います。

時間の見当識(検査時の年月日、曜日及び時間を回答していただきます。)

手がかり再生(16種類の絵を記憶し、何が描かれていたかを回答していただきます。)

時計描画(時計の文字盤を描き、指定された時刻を表す針を描いていただきます。)

警視庁HPより引用

しかも判断力が低くなっていると結果が出ても講習を3時間受ければ、更新手続きが出来てしまうのです。

しかも更新期間は3年。

注)当時のルールをもとに記事を書いています。

って長くないですかっ?!

免許取り消しになるのは?

認知症と判断された場合

「記憶力・判断力が低くなっています」という判定結果が出た方は、高齢者3時間講習を受講し、更新手続をすることはできますが、認知症と診断された場合には、運転免許の取消し等の行政処分の対象となります。

警視庁HPより引用

政策が進まないのはやっぱり利権?

ますます高齢化社会の日本において、すごく大きな問題です。

なのに、イマイチ国は動かない・・・。

今若い人達で車に乗る人は減ってきています。

そのことは、

道路などのインフラ整備をする建設会社、

自動車を売る自動車メーカー、

ガソリンなどを供給するエネルギー会社、

損害保険会社など関連業界・企業の利益に直結する問題です。

利権があるのは自分でも分かります。

高齢ドライバーに車に乗ってもらわないと国内の売り上げも厳しいのかもしれません。

自動車技術の技術革新は素晴らしく数年で自動運転も始まると言われています。

それでも日本中の車が入れ替わるまでにそれなりに時間が掛かりそうです。

それまでに増え続ける高齢ドライバー。

待つしかないのでしょうか?

高齢ドライバー問題に関する議論あるある

テレビ番組でよく討論パターンが、

  • 高齢者の免許の自主返納は素晴らしい
  • 他の交通手段がないから困る
  • 運転技術を落とさないよう努力している高齢者もいる
  • 難しい問題ですね
  • 家族で話し合いましょう

常にこの議論のループ・・・。

関連団体やスポンサーの意向などもあるから、

厳しいことは言えないのかもしれません。

でもなんか違いますよね?

「安全に出来ないレベルの人は運転しちゃダメ」って決めて欲しい。

交通手段がないことはもちろん大変な問題です。

でもだからと言って、運転がおぼつかなくなってしまった高齢者が運転をして良いということに繋がらないのでは?

論点がズレています。

1度に解決出来るものではありまえん。

安全に運転出来ないレベルの人は運転免許取消。

代価の交通手段はこれから議論し、増やして行く。

これしかないと思うのは自分だけでしょうか?

自動車運転免許更新に関する勝手な提言

交通安全協会は警官OBの天下り団体と聞いたことがあります。

そのため日本では海外にはない免許の更新制度があり、教材もたくさんもらいます。

その教材と更新の予算と手間をこの問題に振り替えて対応してはいかがでしょう?

高齢者の認知機能検査の内容を充実させ、回数を増やし、実技試験などを導入してはいかがでしょう?

そして認知機能が低下したら免許取り消しにするのはどうでしょう?

財源は60代くらいまでの免許保有者の更新期間を延ばすことで捻出出来ます。

毎回いただく山のようなテキストを減らしたり。

更新の手数料を毎回徴収すれば、財源もある程度まかなえ、日本も安全になります。

家族も免許を返納させようとやっきになることから解放されます。

家族と子どもの安全と平和を祈る

自分が今出来ることは、毎日家族・子どもが平和で安全であることを祈るだけ。

出かける前の「気をつけてね」は言霊があり守る効果があると、霊能者江原啓之さんが昔何か言っていました。

本当かどうか分かりませんが、

毎日祈るような気持ちで「気をつけてね」と家族を送り出しています。

被害者遺族の松永さんは署名活動をしたり、

国土交通大臣に面会に行かれたり、

ご家族を失われた哀しみが癒えない中、マスコミ取材を受けてらっしゃいます。

「同じ思いを誰にもしてほしくない」と活動をされている姿に感動します。

まとめ:事故は他人事じゃない!

松永さんの奥さまとお子さまの哀しすぎる死亡事故から、

高齢ドライバー問題について考えてきました。

被害者遺族の松永さんの活動も引き続き注目し、応援していきたいと考えています。

これ以上、高齢ドライバーの交通事故での被害者が出ないことを祈ります。

おしまいです。

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