広告求人の採用側の意図を読むコツ【元募集担当がコッソリお伝え】

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広告求人の採用側の意図を読むコツ
応募してもいつも最初で落ちちゃうのはどうして?

もしかして、それは会社が欲しい人材の枠から外れているからかも。

採用募集・求人広告には必ず採用側が、

採用担当者
こんな人に応募して欲しい!

と思って求人票や求人広告を作成しています。

その採用側の意図を読み解くコツを伝授します。

この記事をサッと読んでおくとムダな応募が減りそれに伴い採用率もアップ。

私は人材業界で10年以上の経験があり、求人広告も数多く作成してきました。

募集の職種も多岐に渡ります。

なな
求人広告の読み方のコツをお伝えします。
この記事でわかること

  • 年齢制限を掛けられない場合の求人
  • 性別制限を掛けられない場合の求人
  • 写真や文章からどんな人が欲しいのか分かる
  • 欲しい人材に合わせ雰囲気や文章を変える
  • 求人したい人物像に合わないけど応募したい場合

詳しく説明していきます。

タップできる目次

求人で年齢制限をかけれられない場合

採用担当者
本当はこれくらいの年齢の人に来て欲しいなぁ。

と採用する側が思っていても、

基本年齢を制限する求人を出すことはNG。

注)例外的に年齢制限が認められることはあります。その際は理由を記載する必要があります。

労働者の募集及び採用の際には、原則として年齢を不問としなければなり ません。

例外的に年齢制限を行う場合は、例外事由に該当する必要があ ります。

公共職業安定所を利用する場合をはじめ、民間の職業紹介事業者、求人広 告などを通じて募集・採用する場合や、事業主が自社のホームページなど で直接募集・採用する場合を含め、広く「募集・採用」に適用されます。

パート、アルバイト、派遣など雇用の形態を問いません。

形式的に求人票を「年齢不問」とすれば良いということではありません。 年齢を理由に応募を断ったり、書類選考や面接で年齢を理由に採否を決定 することは法違反になります。また、応募者の年齢を理由に雇用形態や職 種などの求人条件を変えることもできません。

厚生労働省・都道府県労働局・ハローワークからの引用

国の言うことはわかります。

そうは言っても、やはり欲しい年代の人材に応募して欲しいのが採用担当のツラいところ。

せっかく人柄が良い方でもどうしても条件に合わず採用できないなんてことも。

なな
正直お互いムダに感じることもありました。

求人に職場で活躍している年代を載せる

なのでそんな時は、

20代の人が活躍している職場です

などと特定の年代の人が活躍している職場であることを書きます。

訳すと「20代の人に応募して欲しい」という意味。

それに合致しない場合、

その求人のターゲットではないと思った方が無難。

求人で性別制限をかけられない場合

採用担当者
本当は女性に来て欲しいなぁ。

と思ってもこれも法律でNG。

例えば「主婦歓迎」と求人票に書きたくても、

「主婦・主夫歓迎」にしなければなりません。

広告代理店からNGが入ります。

法令遵守だから仕方ないものの、

仕事内容によってはどうしても男性もしくは女性でないとNGな場合があります。

なな
採用担当者としてはツラいものがあります。

その時に採用担当者が使う手法は以下のとおり。

  • 活躍している性別を強調
  • 広告の写真をその性別・年代に合わせる
  • 力仕事であることを強調する
  • 文体など欲しいターゲット層が好む雰囲気にする

活躍している性別を強調

年齢と同じになりますが、

20代の女性が活躍している職場です!

などとあればもちろんそれは20代の女性に応募して欲しいと言うこと。

広告の写真や文体をその性別・年代に合わせる

以前50代位の女性が欲しい求人を出す際に、

広告代理店が20代の女性の写真を求人原稿に入れてきたことがありました。

もちろん該当する50代のモデルさんへの写真変更をお願いしました。

もしその求人の写真やイラストが自分と近い年齢層や性別だったら、

その求人のターゲット層。

写真を使う場合は基本ターゲット層に合わせてくる

ちなみに正社員の新卒採用で暗に「男性社員だけが欲しい」場合、

女性の写真は使わず男性だけという事も実際にあります。

写真が1枚だけで男性だったとしても、説明文に「女性応募OK」と分かれば単なる広告スペースの都合ということもあります

なな
会社のパンフレットをよく見てみましょう。

力仕事や危険を伴う仕事であることを強調

採用担当者
力仕事が結構あるから男性に来て欲しいんだよね。

そんな時は男性向けの内容を強調します。

なので「力仕事です」と記載があるのに「女性歓迎」と記載がなければ、

女性はターゲットではありません。

「私力持ちだし」と応募するのはお互い時間のムダ。

どうして?

女性OKな場合は必ず「女性スタッフも活躍中」など記載があります。

文体やフォントなどターゲット層が好む雰囲気にする

例えば丸文字を使ったり可愛いっぽい雰囲気の場合は、

若い女性に来て欲しいと言う求人側の意図があります。

「丸文字」を使って可愛らしい雰囲気を出すという手法は広告代理店や採用担当では常識。

なな
実際研修で習いました。

逆にハイクラス求人であれば少しかための文体にしたり、写真や全体の色味に重厚感を出します。

とにかく狙うターゲット層に来てもらえるように工夫してました。

広告の全体的なイメージをチェックしよう

ピンク色は全般的に女性向け。

その他:応募の心理的ハードルを下げる手法

クレヨンで書かれたハート

とはいえ、最近は少子高齢化が進み空前絶後の人手不足。

この流れはしばらく変わることはないでしょう。

注)コロナの影響を除いての話

アルバイトなどでは履歴書提出不要も増え、

WEB面接での来社不要の会社も増え続けています。

それもこれもとにかく応募してもらうため。

自信がない方向けには、心理的に応募しやすくするために求人を口語調にします。

主婦向けのお仕事だと応募の心理的障壁を下げるために

  • ○○できちゃうんです♪
  • ○○でも安心❤️

などと親しみやすい雰囲気を出すために絵文字を使ったりもします。

研修がしっかりしていることや、

仕事で得られるメリットや福利厚生などもPR。

あえて口語調を使ったりはあるあるです。

口語調ってなに?

話し口調のことです。

「○○できちゃうんです♪」は口語調

「○○可能」とは雰囲気が違うのが分かりますよね?

なな
迷うなら応募して!というのが採用担当者の願いです。

欲しい人材に該当しないけど応募したい場合

どうやら欲しい人材に該当しないみたい。

それでも応募したい時はどうしたらいい?

WEBで手間がかからない場合はそのまま応募してもOK。

履歴書送付など手間がかかる場合は事前に電話などで確認しましょう。

採用担当者ははっきりとは言いませんが、やんわりと応募して見込みがあるかどうか教えてくれます。

その職種への応募が難しい場合はやんわりNGと伝えてくれます。

履歴書送付だと作成の手間や写真代、切手代がバカになりません。

転職エージェントや人材派遣などの場合は、

そもそもその時点で断られるので手間は掛かりません。

そういう意味で転職エージェントや人材派遣で間にエージェントに入ってもらうのはお互いムダが減ります。

なな
もちろん年齢や性別だけではない理由の場合もあります。

それでも採用をしていた側としては年齢や性別でお断りする事例が多いんです。

ご縁がなかったと思って別の仕事を探しましょう。

採用担当者側の気持ちにも配慮を

他の理由でお断りしても、

年齢で落としたんだろ。

なんで年齢や性別を載せないんだ!

と採用されないことで、

怒り出したり、イヤミを言う人も中にはいます。

採用担当者としても載せたいけど、法律で決まっているのでどうしようもない面も。

採用側の気持ちも配慮してもらえるとうれしいです。

企業努力が足りない!

そうかもしれません。

しかし例を挙げると

30代女性がほとんどの職場に60代の男性を採用するのは難しい

のはわかってもらえますか?

ミスマッチを防ぐためにも、

求人では通常写真や文面からどんな人を採用したいかアピールしてます。

それでも求人をちゃんと見ずに応募してくる人も少なくないんです。

イヤミを言われたり、怒られても担当者としてはどうしようもなく、申し訳ない気持ちでいっぱい。

なな
採用担当者のツラい立場を分かってもらえれば・・・。

割り切って他の仕事を探しましょう。

相手の立場も思いやれる方ならすぐ別の仕事が見つかることが多い印象です。

まとめ:求人をよくみて応募しよう!

会社で面接をしている様子

最初からターゲット層にあった求人に応募すれば採用率も上がりますし、

ムダな手間と時間が省けます。

採用側も欲しい人物像が来るとうれしいですし、不採用の確率も減りますね。

なな
なによりお互いのミスマッチを減らしたいっ!
記事まとめ

  • 年齢や性別の制限を求人に記載するのは基本NG
  • とはいえどうしても職種的に難しいこともある
  • 求人から採用する側の意図を読むとムダな応募が減る
  • 募集対象に該当しない場合も応募や問い合わせはOK
  • 採用側に悪意はないので相手の立場も思いやろう

ちなみに転職エージェントや人材派遣会社は最初からはねるので応募のミスマッチが減ります。

>>おすすめの転職エージェントの紹介【元人材業界経験者がおすすめ】

この記事が少しでもお役に立てたらうれしいです。

おしまいです。

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